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私が彼を殺した 東野圭吾 講談社文庫

「どちらかが彼女を殺した」の続編で、読み手が犯人を推理するシリーズです。
「卒業」や「悪意」などでおなじみの、加賀恭一郎が登場します。

地の文がやや読みづらくて、錠剤の説明はしつこいです(笑)
推理するための話だなと思いました。
複雑な構成には圧倒されます。いったいどんなプロットをつくるのでしょう。

加賀恭一郎は欠点がなく、魅力に乏しい気がします。好きですが。正義を感じるので。
事情聴取のあと、「ひとつ忘れていました」と重要なことをきりだすのは、刑事コロンボのパロディですよね?(笑)

肝心の謎解きはよくできている……と思ういっぽうで、疑問が残りました。袋綴じにある正解は、なんとか推理しました。しかし欠陥にも気づきました。
(このあたりは、ほかのオンライン書評さんに、ネタバレで詳しくのってます)

袋綴じが、ただしい推理なのでしょうか。
東野圭吾のオフィシャルHPを見てみると……、あれ、いつのまにか消滅してる!(笑)
作家も編集者も気づかないなんてちょっと信じがたいので、別の推理があるような気もします。


by p___q | 2006-05-11 18:56 |